5 麦粒腫(ばくりゅうしゅ)、霰粒腫(さんりゅうしゅ)、
マイボーム腺炎、梗塞、眼瞼炎(がんけんえん)
まぶたがはれたり、赤くなったりする病気です。
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
ものもらいです。まつげの付け根や汗のでる腺(小さい穴)に細菌などの感染が
起こった場合を外麦粒腫、また涙が蒸発しないようにする油を分泌する腺
に起こったものを内麦粒腫と区別しますが どちらも局所的な腫れで多少の痛み、
かゆみなどがあります。
感染ですので 最初は 抗菌剤の点眼、内服などを行います。
化膿が進めば切開し排膿することもあります。
霰粒腫(さんりゅうしゅ)
通常は上記の油の腺が無菌性の炎症を起こすもので、肉芽腫というしこりができます。
まぶたにころころした腫瘤が触れ、あまり赤みや腫れがない場合は霰粒腫です。
放置しても直る場合もありますが消炎剤を局所に注射する治療やしこりが大きければ
手術で摘出する治療があります。
まれに細菌感染が原因の場合がありこの場合は麦粒腫と同様な症状となり抗菌剤による
治療をおこないます。
ご高齢の方の場合は腫瘍と鑑別する必要があり眼科への受診をお勧めします。
眼瞼腫瘍 のページ
眼瞼炎(がんけんえん)
一般に目の周囲の皮膚の部分の炎症をさします。
まぶた全体が炎症を起こす場合、まぶたの縁(まつ毛の付け根)が炎症を起こす場合
(眼瞼縁炎)があります。
原因は、感染(細菌、ウイルス)、アレルギーなど多様です。
代表的な症状はかゆみ、はれで 感染の場合はそれに多少の痛みが加わる場合があります。
放置しても治るような眼瞼炎もありますが、眼科、皮膚科などを受診しましょう。
マイボーム腺炎、マイボーム腺梗塞
マイボーム腺というまぶたのふちにある小さい穴から、涙が黒目(角膜)で乾燥するのを防ぐ
油性の分泌液が分泌されています。
この油性成分がなんらかの原因でつまり炎症を起こすものです
マイボーム腺炎、梗塞