流行性角結膜炎は、アデノウイルス8型、19型、 37型によって
おこる感染症で、主として手を介した接触によって感染します。
約1〜2週間の潜伏期間を経て白目が赤くになりめやにがたくさん出ます。
他の結膜炎に比べ症状は重いのが特徴です。。
現在、アデノウイルスに対して有効な薬剤はないので対症療法的に
抗炎症剤の点眼を行います。
細菌の混合感染やその予防のために抗菌剤の点眼も行います。
発病から1〜2週間後に、角膜に小さい淡い混濁が出現することがあります。
→ 点状表層角膜炎
混濁が出現と同時に、かすみやまぶしさがでることがあります。
自然消退も多いと言われていますが、この場合はステロイド点眼薬
を 長めに使用します。
当院では流行性角結膜炎の診断のため アデノウイルスの抗原を検出する
目的で
この検査では特異性が100 %であるため陽性であれば
アデノウイルス感染が確定です。
しかし感度が約70% 程度なので,陰性であってもアデノウイルス感染は
否定できません。